自信なしが原因の問題

緊張を楽しむ方法。楽しみに変えるためにグルーブを巻き起せ

投稿日:2019-03-20 更新日:

緊張を楽しむ方法。楽しみに変えるためにグルーブを巻き起せ

ついにやってきたオーディションいつもならあがってしまい、心臓がバクバクしていた。

しかし今は違う。私は落ち着いている。緊張を力に変えるスイッチを手に入れたからだ。

さあ、いざゆかん。”ポチッ”……もう何も怖くない……。

こんな風にサクッと緊張のドキドキを捨てられたら楽ですが、現実ではそうもいきません。

しかし適度な緊張は集中力が増す。実力を発揮するために緊張は必要なのです。

どうしたら大舞台であがらずに、集中力を保てるのでしょうか?

楽しむことを重視し、グルーブを巻き起こせ!

あがり症のメカニズムを知り、緊張を楽しめる人になりましょう。

グルーブを巻き起こせば、緊張を楽しむ空気感ができる

認められることを自分で選べない

なぜ緊張するのか。

答えは「他者に認められたいから」だと下の記事でお話しました。

緊張する原因を解説。人前で話すのがなぜ苦手か理解できる考察

誰しも人前であがってしまい、ガチガチになりたくはないでしょう。

つまり認められたいと思わなければいいのですが、認められたい気持ちを捨てるのは非常に難しいですよね。

なぜ他者に認められたいと思うのか。幾つか例を見てみましょう。

  • ピアノのコンクールで優勝して、母の期待に応えたい
  • プレゼンを成功させて部署のメンバーに有能な人だと示したい
  • 全体の前で発表を失敗したら、バカにされるかもしれない

緊張する人は他者から肯定的な評価をもらいたいと感じて行動しています。

人には誰しも承認欲求があるので、他者の評価を気にして行動するのは、ごく自然なことでしょう。

承認欲求はなぜ生まれるのでしょうか?

大きく分けて2種類の動機があります。

  • すごいと認められたい(称賛の欲求)
  • 仲間だと認められたい(所属の欲求)

つまり「〇〇したい」と独りよがりな考えを持っている。

独りよがりな考えが悪いというわけではありません。

ピアノのコンクールでも・プレゼンでも・全体発表でも、成功して満たされる承認欲求の味が、やみつきになるほどおいしいのは間違いない。

しかし承認欲求を満たすための決定権は他者にあるんです。

確かに自分である程度の努力はできますが、認められるかどうかは完全に相手次第ですよね。

自分の承認欲求に対して、自分は無力だと断言できます。

緊張を楽しむことを最優先にする

自分に無力さを感じていると、舞台で成功するイメージが持てませんよね。

失敗への不安が強くなると、緊張も高まってしまう……。

では緊張しないためにはどうしたらいいのでしょうか?

「自分が楽しむ」というマインドセットを持つ。

マインドセットとは、物事を判断するための基準になる考え方です。つまり楽しむということを一番大事な考えに据えればいい。

楽しくピアノを弾いたら緊張しませんよね。プレゼンだって全体発表だって同様です。

しかし楽しむだけで承認欲求が満たされることはない。

むりやり「楽しもう」と心を決めても、承認欲求には抗えず、結局のところ緊張がぶり返してしまうでしょう。

つまり承認欲求も満たしながら、楽しめれば最高なのです。

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グルーブを起こせれば自然に称賛される

承認欲求も満たしながら楽しむためのヒントは「グルーブ」に隠されている。

グルーブとは音楽演奏でノリが高まり、会場が一体感に包まれたときに発生する雰囲気のことです。

オーディエンスが演奏を主体的に楽しむことで、心地よいリズムや演奏者の世界観に身を任せると、グルーブは発生します。

狭義にグループとはジャズやヒップホップなどのブラックミュージックで使われる用語です。

一方でグルーブに似た現象は、どのようなジャンルの音楽でも出現しますし、僕は音楽に限らなくてもグルーヴィーな空気感はあると考えています。

例えば映画を見ても、絵画の鑑賞でも、プレゼンテーションでも、感動するときは一種のグルーブが生まれている。

つまりグルーブが起こせれば聴衆は満足できるのです。

聴衆は満足すれば表現者に惜しみない称賛を与えるでしょう。

音楽以外でも同様ですよね。

お笑いコンテストM-1グランプリでは、楽しそうに漫才をしているコンビが高評価を得ている。彼らは楽しむことによって称賛を手に入れたのです。

つまり自分が楽しむことで、他者が主体的に認めてくれるという仕組みがある。

わざわざ「認めてくれ」とムダな期待を寄せなくてもいいんです。

単純に笑顔がいきいきとしている人には、近づきたくなるでしょう。

人は相手にひきつけられるからこそ、前向きな評価をしてくれます。

グルーブを発生させるために「楽しむ」というマインドを心にセットすれば、緊張せずに高いパフォーマンスを発揮できます

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3つの要因でグルーブは起こし、緊張を楽しみに変える

グルーブを起こす方法

ではどうしたらグルーブが起こせるのか?

グルーブは自然に発生するので、残念ながら自己コントロールができません。

しかし自分が楽しめたら、オーディエンスにも楽しい気持ちが伝わることは分かっています。

人前で10年以上、数百回ほどバンドやソロで歌やギターを披露してきた経験から、僕は楽しむことの重要性に気づきました。

バンドのメンバーと密接につながった感覚が得られるとうっとりし、その楽しさがお客さんに伝わるのです。

楽しそうに声を上げる人もいれば、静かにうなずいて聞き入る人もいる。CDの売上が伸び、熱心なファンになってくれた人もいました。

一方で自分たちが楽しめなかった日はほとんど反応がない。無反応は僕たちにとって失敗でした。

つまり表現を楽しむということは、相手から認められたい人にとっての効果的なメンタルテクニックなのです。

ではどうしたら表現を楽しめるのでしょうか?

その要因は3つあります。

  1. 適度な緊張感を保つ
  2. やれるだけやろう精神を持つ
  3. 全体を俯瞰して見る

1.適度な緊張感を保つ

緊張せずにリラックスして行動に臨みたい。

しかし「食後すぐ」の気だるい状態などは集中していないため、高いパフォーマンスが発揮できません。

集中力を高めるために多少は緊張したほうがいいのです。

つまり気を抜きすぎず、緊張しすぎないベストな状態が好ましい。

適度な緊張が集中力を高める

仕事の現場では、適度な緊張状態を維持すれば、大きなミスをする確率が0.0001%になると考えられています。

もちろん細かいミスはするでしょうが、失敗を取り返せる臨機応変さも、集中力がないと発揮できません。

2.適度な休憩がミスを0.0001%に

緊張しがちな人は、直前に深呼吸などでリラックスを促しましょう

気持ちを落ち着けて、やるべきことを見据えたら、集中力が高い状態に入れる。

程よい緊張感を保てば、自然に自分の実力を発揮できるのです。

深呼吸の方法は以下の記事をご覧ください。

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2.やれるだけやろう精神を持つ

「不安が浮かんだら捨てましょう」と、上に紹介した記事でお話しました。

大舞台に立つ前の不安というのは、他者から認められないことへの恐れです。

つまり不安を捨てられる人は「認められなくてもいいや」と諦めている

実は「認められたくない」と相手を拒否しているわけではありません。そもそも認められたくないのなら、やる気そのものが起きない。

認められたいけれど、全力を尽くして認められなかったら、しかたがないな

このように不安を捨てられる人は、やれるだけやろう精神を持っています。

100%の力を出してやりきることで、表現を楽しめますし、反対に楽しむから100%の力が出せるともいえる。

つまり楽しめば全力が出せるということです。

全力を出したのに認められなかったら諦めるしかない。

集中できる人は、精一杯パフォーマンスを高めますが、失敗してもまた立ち上がれます

風鈴の短冊のように風が吹いたらなびくけれど、すぐにもとの場所に戻れる柔軟な心を持つ人が、やれるだけやろう精神を発揮できる。

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3.全体を俯瞰(ふかん)して見る

やれるだけやろう精神を持つと、緊張と楽しさが入り混じったワクワクを感じながらステージに立てます。

しかしそれだけではグルーブは生まれません。

表現者と聴衆の間に信頼関係がないと、グルーブは成り立たないのです。

通常のコミュニケーションと同様で、こちらを信頼していなければ、相手は心をひらいてくれません。

中にはこちらをひと目見ただけで、信頼してくれる人もいるでしょうが、多くの人は時間をかけて信頼に足り得るか判断します

つまらなかったり、困惑していたり、楽しくなさそうな人の表情はどことなく硬い

そんな表情をステージ上から見てしまうと、「あれ、受け入れられていないのかな」と気にしてしまいます

心配すると不安感が高まる。結果として緊張感も高まる。強すぎる緊張感はパフォーマンスが低くなる原因です。

一方で楽しくなさそうな人を無視する、という対処も取れます。自分に好意的な視線を向ける人だけを相手にするという方法です。

これは一つの手なのですが、僕はあまり推奨しません。

気にしすぎるから無視したくなるという原理があるので、簡単に楽しくなさそうな人を意識から消せないでしょう。

反応がイマイチの場合、一番いい対処方法は、全体を俯瞰してみることです。

  • 前列の人は食い入るように見てくれているな
  • 真ん中の辺りに笑顔の人がちらほらいるな
  • 端の方は今のところ集中していないようだ

このように個々の様子を踏まえて、全体の温度感を上げていく。例えば、

大きな鍋のカレーを温め直したら、外側は沸騰しているのに、内側は冷たいという状態があると思います。

そんなときはいったん混ぜて温め続けますよね。また外側が沸騰した。しかし内側は先程よりは温まっている……。

カレーの鍋と同じように、パフォーマンスを続けることで、次第に会場は温まってくるのです。

不安に包まれたまま表現をすると、好意的ではない表情が非常に目立ちます。

しかし個別の人に注目せず、全体を見渡して会場を温める意識を持てば、一人一人の表情など大して気になりません。

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努力なくして、良い評価は得られない

以上のようにグルーブを起こす3つのポイントが分かれば、緊張してガチガチにならずに、表現を楽しめるでしょう。

しかし忘れてはいけないのは表現の説得力です。

誰かの表現を見るということは、お金や時間という資源と引き換えに、何かしらの利益を得たいと思っている。

あまりに低品質な表現では、誰も共感してくれないので、そもそもグルーブは起こせません。

会社の忘年会で素人芸のお笑いを見せたとします。

そもそも自分に対して好意的な集団を相手にしているなら、品質が低い表現でもお客さんは喜んでくれるかもしれない。

しかし漫才コンテストの予選会場で、無名の素人が大して面白くもないネタを演じたところで、どうあがいてもグルーブは起きません。

「楽しむマインドセット」を持てれば、実力が足りなくても緊張しないでしょう。

しかし成果を出すには絶対に努力しなければならない

やれるだけやろう精神を発揮するために、やれることの品質を高めて、お客さんを喜ばせることを考える

相手に求められてこそ信頼が生まれ、信頼がグルーブを生み、グルーブが称賛を生みます。

この因果関係を忘れずに、自己成長の努力を続けましょう。

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おさらい

発表やプレゼン・演奏会など、人前で表現するときに緊張する原因は承認欲求にあります。

承認欲求を期待しなければ緊張しないでしょうが、その場合は表舞台に立つ意欲が失われてしまう。

やる気を保って、なおかつ聴衆に認められるには、自分が楽しむというマインドセットを持てばいい。

楽しむことは会場の高揚感や一体感が入り混じった「グルーブ」を引き起こします。

心地よいグルーブに包まれると誰もがうっとりするので、聴衆は表現者を肯定的に評価したくなる。

グルーブを起こすポイントは3つありましたね。

  1. 適度な緊張感を保つ
  2. やれるだけやろう精神を持つ
  3. 全体を俯瞰してみる

しかし努力はないがしろにできません

自分の仕事には責任を持って、最高のパフォーマンスを出せるように自分をみがきたいですね。

自己成長にまっすぐ取り組めば、緊張しないメンタルが育まれるでしょう。

次回の記事で緊張を防ぐための習慣をご紹介します。

  • この記事を書いた人

やくしじ

自己成長を支援するブロガー&カウンセラー。心理学検定特一級。アル中で夢を断念し引きこもる。しかし教育の仕事で社会復帰して貢献の喜びを知り復活。主体的な考えを育む・努力を味方にする・性格の悩みを解消するなどの支援を提供中です。期間限定で相談無料。気軽にDMしてね!自分自身と社会に向き合い、素敵な未来を育む人と出会いたい。 詳しいプロフィールはこちら

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