激しいストレス対策

なぜ貧乏生活が辛いのか?有名な心理学の手法を用いて深掘り分析

投稿日:2017-11-10 更新日:

なぜ貧乏生活が辛いのか?有名な心理学の手法を用いて深掘り分析

お金が無くて自分は貧乏だなと思う人がいます。

そして、それが苦しくて、貧乏を憎む人がいます。

その人が苦しんでいるのは、貧乏のせいでしょうか。心理学を使って調べてみましょう。

辛い貧乏と自分の関係を分析

貧乏でイライラする。なぜ貧乏は辛いのだろう?

自分が貧乏だと感じ、このページにたどり着いた人もいるでしょう。

その人は、スマホやパソコンで検索をしたのでしょうか?

ということは、スマホやパソコンを持てている。ならば食べるものが全くない状況ではないのでしょう。多分、電気・水道がある部屋に住んでいる。

しかし、最低限の生活が可能でも、貧乏のせいで不幸だと感じます。

本当に不幸は貧乏のせいなのでしょうか?

よくわからない感覚に囚われていると、不幸を感じるのです。ならば、その感覚の原因を知るために簡単な自己分析をしましょう。

マズローの欲求5段階説を用い、自分の状態を知る

マズローの欲求5段階説

このチャートは有名な「マズローの欲求5段階説」というものです。

人は欲求を満たすために活動します。「マズローの欲求5段階説」は、「食事や防寒」など生きるために必要な欲求から、「もっと成長したい」と願う自己実現の欲求まで5段階に分けられるという考え方です。

人は下側の欲求がかなうと、一つ上の欲求を感じるとされています。食欲が満たされると、外的から身を守りたいと願うわけです。

日本で暮らす現代人は、下2つの欲求が満たされている人が大多数です。それでも3段目の所属・愛情の欲求や4段目の承認欲求が満たされないために、欠乏感を感じます。

その欠乏感は自己不信感やねたみにつながります。それをネガティブ要因の一つである、貧乏のせいにする。

「私は貧乏で不幸だ」と、自ら思い悩むのです。

  • 生理的欲求や安全欲求が満たされておらず、相談窓口に連絡できる人は相談しましょう
  • 所属・愛情欲求が満たされない人は、疎外感や孤独感が貧乏と結びつき、不幸を感じる
  • 承認欲求が満たされない人は、劣等感や無能感が貧乏と結びつき、不幸を感じる

自己分析が済んだところで、状況を簡単に変えることは難しいでしょう。

しかし、まずはその状況を客観的に、「私は満たされていないんだ・・・」と確かめましょう。「満たされていない気持ちは、こういうことから来ているんだ・・・」と。

友達が悩んでいるときには、こういうことは何となく分かる。だからアドバイスだってしたくなる。

でも自分のことは知らない。だからどうしていいのかわからずに、「貧乏だから苦しいんだ」と悩んでしまうのです。

  • 自分を知ることで、不安の原因を明らかにしよう

低次欲求の満たし方では、尊重欲求は満たされない

尊重欲求

環境が整えば、生理的欲求、安全欲求、所属・愛情欲求はまずます満たされます。欲求が充足することで、安心感を感じやすいのでしょう(精神疾患などで不安が続く人もいます)。

日本のような経済的に豊かな国の場合、下の欲求を満たすものは手に入りやすい。しかし、ピラミッドを登るにつて欲求の充足は難しくなります。

そして、欲求を満たすために人はさまざまな作戦を考えます。

尊重欲求を満たそうとして、人を怒鳴って上に立とうとしたり、悪口を言ったり、褒めてもらえなかったらその人を憎んだり・・・。そんな事はどこの社会でもちらほら見られますよね。

「人の上に立ちたい、人よりすごくありたい!」という、尊重欲求を満たそうとする方法を失敗すると、辛い競争に巻き込まれてしまいます。

できることなら、自分を自分で承認する事で、尊重欲求を満たす。セルフエスティーム(自己尊重)という考え方を持ちましょう。

自分を満たせれば、他人の評価におびえず、他人を受容する気持ちが増します。

「他人に与えられる人になる」そうすることで、尊重欲求は満たされるでしょう。

  • 自分を大切にし、自分を認めよう
  • 他人の表現に感情を振り回されず、他人を受容しよう

成長を追い求める段階にいると、貧乏で苦しみを感じにくい

自己実現欲求

マズローの5段階欲求説では、尊重欲求までが欠乏欲求とされています。欠乏欲求は、満たされないと苦しみを感じる段階です。

尊重欲求が満たされた場合、自己実現欲求に入ります(尊重欲求と自己実現欲求の境目が曖昧になり、同時進行している状態もあると思いますが)。

自己実現とは、自分で選んだやりたいことを、知的好奇心を持って追求し、理想の自分を確かめていく生き方のことです。

自己実現に向かって邁進している状況では、結果だけを意識せず、結果を導くための道筋(プロセス)すべてを大事にします。

なにか失敗をしたりしても、現状の分析をします。そして、より良い方向に進むために、思考を積み重ねます。

貧乏は人生のプロセス。単なる状況を構成する要素の一つと考えられるでしょう。

貧乏を生かすか、殺すかは、その人次第なんですね。

  • 自分の状況をよく知り、長い期間で成長曲線を考えれば、貧乏なんて気にならない。

まとめ

マズローの欲求5段階説は、自分の認知・行動がどんな目的を持っているのか、確かめられます。

自己実現に向かって活動することが、知的社会を生きていく基礎になっていきます。

今が貧乏でも気にしない。高い視点でものごとをとらえ、貧乏を自分の力に変えていってくださいね。

また他の記事で、貧乏くらしを楽しいものにするコツをお話しますね。

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やくしじ

産業カウンセラー。個人向けの心理カウンセリングと、少年院のキャリアカウンセリングをしています。すべての行動には目的がある。熱意・不安・焦り・イライラなどの制御できない溢れ出す思いを全人的に受容し、自己理解を支援する。単発的な傾聴のニーズや、継続カウンセリングを通しての自己変容や目標達成を支援します。ご依頼はお問い合わせへご連絡ください。詳しいプロフィールはこちら

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