貧乏でも幸せだ!なんて主張を耳にしたことがありませんか?その言葉はポジティブでなんだかいい感じ。
しかし、「貧乏人の負け惜しみ」とか「貧乏を言い訳にせず、しっかり働け」とか、そんな解釈に感じる人もいるのではないでしょうか。
実はこれからの社会、貧乏でも幸せでってことが、昔より感じやすくなっていくのです。
貧乏と幸せの関係
お金がないと辛いですか?私が10代の頃を振り返ってみると、かなりの貧乏だったと思います。でもその時はそれほど不幸を感じなかった。
そんな私でも、お金が無いことで不幸を感じだしました。それは20代後半くらいになってからかな。でも、収入は10代の頃に比べ、大きく増えていたはず。
もしかしたら、貧乏と幸せは因果関係がないのでしょうか?
歳を取ると、不幸を感じる
10代の頃って、お金がなくても悲観をしない傾向があると思います。ステレオタイプですが、夢や希望にあふれているとか、楽観的とか、将来を見越していないとか。
子供の頃は、学校や家族が生活環境を保証してくれました(悲しいですが、その環境にない子供たちも多くいます)。
その代わり、子供たちは社会(学校や家族)の影響をものすごく受けます。そして、子供たちは大人たちに認められようと順応していくのです。非行などもそのプロセスの一つの要素でしょう。
しかし大人になっていくと、社会に慣れ、自分の居場所ができてくる。会社や友人関係などコニュニティはあるが、その社会の影響を受けるかどうかは(多くの場合)自分で自由に決められるのです。
そうすると、子供時代の社会的影響がだんだんと薄れてゆき、次第にその人の特性(遺伝的情報)が強く出てきます。
その結果、隠されていた「うつ気質」や「怒りっぽさ」などが出る人がいます。
そして、自分を見つめられないと、周りの刺激(人の言葉、嘲笑、態度)などを悲観的にとらえてしまい、「不幸だな」って感じることがあります。
安心してください。それでも貧乏や幸・不幸に向き合って考えれば、幸せを感じられるのです。
- 加齢とともに、遺伝から来たネガティブ感情が、自分の性格に影響する
貧乏と所得格差・知的水準の関係
所得格差
これからも人々の所得格差は改善されないでしょう。そして、機械化・AI化により、作業的な労働は時間あたりのコストが下がり、給料はいつまでたっても低水準のままです。そして、いずれその仕事はなくなります。
個性的な能力が無いと、これまで同様、平均より低所得です。そしてその低所得層の人数は、時間の経過とともに増えていくのでしょう。
しかし、最低賃金の底上げや、同一労働同一賃金政策により、「まずまずお金がある低所得者層」が増えて行くのではないかと思います。
つまり社会の中で所得が低いことが、人との差異につながらなくなるのです。そのことが、差別心や劣等感の軽減につながります。
知的水準
そして、現代の教育は、自ら考える力を重視しています。知的水準が高いとステレオタイプに流されにくい思考回路が身につき、差別・偏見に対し、あまり影響されません。
最近は心の成長を目的とした文化(マインドフルネスやアンガーマネジメントなど)が育ちつつあるので、以前より他者理解ができる人々が増えて行くと思います。
今はまだ、大人たちが豊かな心を持っているとは言えず、差別心や劣等感が感情を支配します。
少しずつですが、これからはお互いわかり合うという文化が広がり、生きやすい社会になるのではと期待します。
- 社会と人々が成熟し、差別・偏見が少なくなっていく
まとめ
これからは、個人の主体性が尊重され、人と人が関わり合って形成する社会が目指されています。差別・偏見が蔓延している社会が、徐々に浄化されていければ良いなと思います。
そして自分自身も貧乏に悲観せず、現在の状況を受け止めてありのままの自分を生きられるようになる。そんな人が一人でも多くなればいいですね。
また別の記事で、貧乏でも幸せを実践するコツをお話しようと思います。
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