思考力向上のアイデア

思考力がない人の特徴4つ。あなたは考える勇気がありますか?

投稿日:2017-12-18 更新日:

思考力がない人の特徴4つ。あなたは考える勇気がありますか?

考えることって非常に面倒です

ついつい楽な方法で問題を解決したくなる。

しかし自分の夢や願望を達成するには、思考力を発揮しなければならないのです。

面倒くさがらずに考えるにはどうすれば良いのでしょうか?

思考力を低下させる4つの原因について詳しく解説します。

思考力がない人の特徴、原因4つ

思考力を高め多様なアイデアを生み出している人たちがいます。

そんな人は思考力マッチョさんです。

実のところ思考力とは、腕力や脚力と同じようにトレーニングにより強化されます。脳が力を出せる状態なら思考が楽に深まる。

思考力の筋肉が弱くなっている人は考えられないのです。

筋肉を使わないと力は弱まります。それには主に4つの原因がある。

1.考えることを恐れる

テストの点が悪すぎる。ちゃんと勉強しているのか?

考えは何かに取り組むことへ結びつきます。思考の後には行動がある。行動をしたいから思考をします

しかし行動に自信がなくなると、考えることが嫌になります。

例えば幼い頃の学力テストで大人たちに褒められ、叱られ、感情を揺さぶられた経験はないでしょうか。

テストの結果を気にしすぎると「結果が良ければそれで良い」という価値観が生まれます。

結果が悪くなるとテストを受ける自信がなくなる。そんなことならテストなんてない方が良いと思ってしまう。

「考える=なにかに取り組む=評価される」と誤解する。評価を恐れると行動を起こせない。

つまり考えることで傷つけられると予測をするので、恐ろしくて思考を止めてしまいます。

  • 取り組んだことの結果に自分の価値を結びつけてしまうと、人の評価におびえてしまう

2.「やればできる」幻想を壊したくない

やればできるんだよ、やれば

幼いころから人は自分が有能だと信じて疑いません。有能感は挑戦をする原動力になる。

日々の経験で達成できた「人よりすごいこと」が根拠となり「やればできる」という自負が生まれます。

しかし成長するにつれて課題が複雑になり挫折を経験する。

過去に感じた「やればできる」という信念を守るために、新たな挑戦で失敗ができない

新たな挑戦を避け続けると考える必要性がなくなる。それが思考力の低下につながります。

  • 自分に向き合うと「やればできる」という主張が破綻すると感じ、おびえてしまう

3.受動的で深みのない楽しみが、脳の働きを固定する

テレビに起こる家族

テレビは何も考えず楽しめるようにプログラムされています。(もちろん教養的な番組もありますが)

反射的に笑ったり、怒ったり、感動したり。刺激を感じると何かしらの感情が生まれます。

刺激は快感や不安になる。その感覚を味わおう、解消しようとテレビに依存するのです。

テレビゲームも問題があります。

(頭を使うゲームもありますが)用意されている答えを探すだけで、ある程度の達成感を得られるのです。

あくまで一例ですがドラクエは手がかりを見つければ問題が解決できる。さほど推理しなくても誰かが教えてくれます。

特に問題なのはスマホのソーシャルゲームでしょう。

考える代わりに時間を費やせば問題を解決できます。そしていつまでも優しい課題が出てくる……。

ゲームの攻略サイトも非常に問題があります。そんなものを見ても考える力はつきません。検索力が少し向上するだけなのです。

  • 社会は消費者に考えなくても楽しめることを提供しており、消費者はその構造に疑いを持てずにいる

4.簡単に快感を得る方法に流されている

もう飽きた〜、次はこれだ

日常生活では合理的な選択をします。快感を得るなら苦労するよりも楽に手に入るものに引かれます

お菓子を一生懸命作るより、コンビニスイーツを買って食べれば気持ちよくなる。

苦労してゲームをクリアするより、攻略情報を見れば達成感を錯覚できる。

話を整理しながら小説を読み進めるより、わかりやすい演出で感動させてくれる映画のほうが合理的なのです。

現代は簡単に快楽が手に入るので、わざわざ苦労しようとしても楽な方に流されてしまいます

しかし楽に手に入れる喜びは薄い。満足感がなくなると刺激を求め、次々と新しいものに手を出してしまう。

コンビニの新商品に飛びつくように、何も考えずに快楽を手に入れようとするのです。

一方で苦労して取り組んだことは、小さな喜びを積み重ねていきます。自力でがんばれると自分を認めて気持ちが良くなる。

大きな喜びは試行錯誤の末にある。

同じ種類のことに長い間がんばれると、いつの間にか卓越した技術が手に入ります。

  • 楽に快楽を手に入れる習慣に依存してしまう

ちょっとの我慢を積み重ねれば幸せは膨らむ

楽に我慢する30日チャレンジ。努力を継続する具体的な方法

終わりに

心理学に「効力期待」と「結果期待」という2つの考えがあります。

  • 「効力期待」とは試行錯誤に自己肯定感を感じること。
  • 「結果期待」とは結果に自己肯定感を感じること。

結果は良し悪しを何かと比較して知る必要があり、人と自分の差が気になってしょうがなくなる。

一方で努力の過程で多様な知恵を用い問題解決がうまくいくと、自分を信じる強い材料になる。

「効力期待」のほうが自己肯定感が得られやすい。新しいチャレンジする動機につながります。

思考力が足りないなと感じる人は、結果を気にせず簡単なことから挑戦しましょう。

考える力ことを続けると思考力は必ず身につきます。

考えれば世界が広がって最高の気分なんですよ。

  • この記事を書いた人

やくしじ

産業カウンセラー。個人向けの心理カウンセリングと、少年院のキャリアカウンセリングをしています。すべての行動には目的がある。熱意・不安・焦り・イライラなどの制御できない溢れ出す思いを全人的に受容し、自己理解を支援する。単発的な傾聴のニーズや、継続カウンセリングを通しての自己変容や目標達成を支援します。ご依頼はお問い合わせへご連絡ください。詳しいプロフィールはこちら

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