他者に流されない強さ

主体性がない人の性格は改善できる。考え方を1つ変えればいい

投稿日:2018-10-15 更新日:

主体性がない人の性格は改善できる。考え方を1つ変えればいい

いつも誰かのせいにする……。自分でしたいことを決められない……。

「主体性がない」と言われると嫌な気分になります。自分の能力が否定されているように感じる。

言った相手には悪気がないだろうし、自分が相手に迷惑をかけている気もする。だけど、イライラして言い返すこともありますよね。

これ以上、「主体性がない」とは言われたくない。主体性を持つにはどうすればいいのでしょうか?

考え方をたった1つ変えれば、主体性を持てます。

その考え方とは「内発的な動機付け」

この記事では、自分が「したい」と思う内発的な動機付けを詳しく解説し、主体性を持つ基礎的な考えを知ります。

自分にも、周りの人にも寛大な心で接する、主体性のある人に生まれ変わりましょう。

主体性がない理由とデメリット

まず、主体性がないと思われる原因について。

外発的な動機で行動をしている

他人など、外部の影響で生まれた動機を「外発的な動機」といいます。

例えばダイエットの外発的な動機を例に出すと

「痩せて人をひきつけたい」

「人よりきれいになりたい」

のように、自分に対して他人が考えを改めるような願い(動機)を持っています。

もちろん、ダイエットをして変わるのは自分。しかしそれを突き動かしているのは他人の気持ち。

周りが体形に対して評価をしないのなら、痩せようなんて気はまるで起きない

言い換えると、他人の存在によってダイエットを強制されている

このように、外発的な動機で行動をする人は、主体的とはいえません。

不安を解消してもらおうとしている

外発的な目的でもダイエットが成功すれば良い。しかし、問題はうまくいかない時に生まれる考えにあります。

(少々極端ですが)ダイエットがうまくいかないと、

「私のことなんて誰も好きになってくれない。私には愛される価値なんてないんだ」

「みんな綺麗なのに、私だけ醜い。みんなの中で一番劣っているんだ」

と言うような考えを持つ。

なぜこんな考えを持つかと言うと、自分が社会から認められていない「非承認の感覚」や人と比べ劣っているという「劣等感」などの「不安の原因」恐れているから。

こういった「負の感情」は心に深い傷を負わせ、強い痛みを伴う。

反対にダイエットをしたい理由は「欲求」に突き動かされている。例えば「承認の感覚」や「優越感」など。

これら「欲求」と「不安の原因」は表裏一体結果が前向きか後ろ向きかにより、一方の感情が生じます。

しかし「承認の感覚」や「優越感」を求める欲求は、満たされていないから生じる。つまり、「非承認の感覚」や「劣等感」を感じていないと生まれることはありません。

つまり、外発的なダイエットの動機とは、他人を変えることで不安を解消させようとしている動機なのです。

自尊感情が満ち足りていない

では、外発的な理由付けはどのようにクセ付いてしまったのか。(すべての人に当てはまるわけではない一般的な考えですが、)例を出してみます。

日本では、親が子どもをある一定の年齢まで保護する義務があります。さらに義務教育制度があり中学3年生までは、子どもたちは同じような教育を受けられます。

これらは、安心・安全な養育期を過ごせるなくてはならない法律だと私は思います。

しかし、同じような教育は、進路に対する同じような考え方を生みました。いわゆる大人になるためのレールが引かれたわけです。

余談ですが、レールのような指針がないと子どもにアドバイスを出せない保護者がいるでしょうから、個人的にはこの制度は適切だと思っています。

基本的に子どもはレールに乗って成長する。たとえレールから外れたとしても、子どもが成長するまでは、何かしらのガイドラインを保護者が援助する必要はある。

レールに乗っている「子どもだった自分」が自分の将来を決める感覚を持っていれば、主体性は育まれる。しかしこれって、かなり難しい。

子どもに限らず、自分の行動を決める時は何かの欲求を持つ。欲求を理性で解釈し、行動の選択肢を決める。

理性的に未成長な子どもは選択が少ないので、保護者がその選択を補助する必要がある。

言い換えると、子どもは大人の補助により適切な選択ができている。しかし、補助の範疇を超え、親が選択権を握ると、子どもは行動を自分の力で決める感覚が持てない。

自分の人生の選択に対し、保護者の介入が不適切だと、大人になって主体性を持てない原因になっているかも。

一方的に大事なことを決められているような感覚で養育期を過ごしてしまうと、自分自身の選択により得られた経験が不足する。

これまで主体的に過ごした経験が少ないため、自立した後も外発的な目的付けをしないと行動が起こせなくなります

悪気はないのに人を苛立させる

なぜ自分に主体性がないことで、周りの人は怒るのでしょうか。

誰でも行動がうまくいかなかったとき、原因を見つけようとします

  • 自分が弱い
  • 環境が悪い
  • 人が邪魔をする・・・etc

外発的な目的で行動を起こしてしまうと、失敗した原因を深く考えられない。

そもそも「あの人が〇〇だから(社会)」「普通〇〇だから(文化)」「みんな〇〇だから(通念)」のように、人が考えていることで自らの行動を決めている

自分がしたいと思えているわけではない。外部にやらされているだけ。

外部にやらされていることは、外部が責任を取るべきと決めつける。だから自分で積極的に原因の究明はしない。

その責任の押し付けを、周りの人は嗅ぎ取る。自分に押し付けられていないか疑いを持つ。または、責任を押し付けられている人へ感情移入して怒ってしまう。

主体性のない人は、自分で誰かのせいにしているつもりはない。

悪気がなく他人を苛立たせているので、お互いに嫌な思いをします

内発的な動機で主体性を改善する

主体性の意味

自分の意志・判断によって、みずから責任をもって行動する態度や性質。 「 -をもって行動する」ーweblio辞書

まず、辞書にある自分の意志・判断とは自分で「したい」と思うこと。自分の中からその行動をしたいという内発的な動機があります。内発的とは、外に影響されず自分から自然に出たこと。

内発的な動機では「〇〇したい」と思う。「〇〇しなきゃ」ではだめ。

「〇〇しなきゃ」というのは、それができないのを恐れる気持ちが行動の動機となっている。

恐怖という自分で制御できないことにより動かされているので、外発的な動機付けと変わらないんですね。

次にみずから責任を持って行動する態度や性質は、その行動を成し遂げようとする責任感やその態度。

自分の意志で行動を起こしているので、もちろん自分に対しての責任

つまり主体感とは自分の意志で「したい」と願望を持つだけではなく、自分の意志に責任を持ち行動を成し遂げるという態度ということ。

主体性が生まれない外発的な動機

外発的な動機でも、物事がうまく行っているときは問題ありません。しかし、思い通りに行動が進まない場合、その不満をなにかにぶつけることにより解決しようとします。

1つ例を出します。会社で上司に重要な仕事を任されたとします。しかも、これまでの状況を考えるとこれは大抜てき。成功させてステップアップをしたい。やりたい動機は十分にあります。

しかし、このケースでも考え方によっては外的な動機付けになります。

「上司が任せてくれた。自分のことを信頼してくれているらしい。だから頑張ろう。」

この場合、上司の信頼に答えたいから、がんばる選択をしています。

しかし、思い通りにいかないと、「上司のために頑張らなきゃ」と「〇〇しなきゃ」思考に陥ります。もっとひどくなると「私にそんなにプレッシャーをかけないでくれ」と上司を責める思考が働く。

もう1つのケース。

「これを成功させたら出世できる。ぜひ成功したいから頑張ろう。」

この場合は、自分自身の出世のためにがんばるという、内発的な動機に見えます。

しかし、思いどおりに行かないと「失敗してしまう…私はもう出世はできない」と根拠なく失望をする。

また「出世とかどうでもいい、この仕事に価値はない」と本来の目的を否定することで、自分の自尊心を保とうとするかもしれません。

いずれにせよ、出世は自分で決められない。自分に対して上司が与える価値であくまで外発的なものです。よって、この場合も外発的な動機になっています。

外発的な動機だと、主体感は生まれません

内発的な動機が「自分の意志・判断」を生み出す

上のケースが外発的な動機になるのなら、会社でのチャンスはすべて外発的じゃないか!?と思いますよね。

しかし、どんな行動でも内発的な動機を持つことは可能。動機付けは物事の考え方で形を変えます

先程の例で例えてみましょう。

「上司が任せてくれた。自分のことを信頼してくれているらしい。だから頑張ろう。」

この動機の起因を内発的な考え方で捉えると、

「上司が任せてくれた。自分のことを信頼してくれているらしい。これを成功させると社内での信頼がさらに増しそうだ。自分が〇〇するために、その信頼は助けになりそうだ。」

というように、さらに一歩深めて考えると、自分の「したい」ことが見えてくる。その「したい」ことが目標だという認識ができる。その目標が主体性を作る。

では、うまくいかない場合はどうすれば良いか。それを考える場合も主体性を持って考える。

「プロジェクトは失敗しそうだ。上司も残念がるだろう。信頼を失うかもしれない。しかし信頼を得られる自分が変わったわけではない。次のチャンスを作るためにがんばれる。」

と振り返ってみれば、自分自身が何も変わっていない事がわかる。むしろプロジェクトを通じて成長した部分が見えてくるかもしれない。それを次の機会に生かそうと考えられる。

誰かのせいにしていないので、周りの人は悪い印象を持たない。そのため、いくらか信頼を失ったとしても再度積み重ねられる。周りの人も「今は無理だったけれど、あいつが成長すればできる」と思える。

もう一つのケースについて

「これを成功させたら出世できる。ぜひ成功したいから頑張ろう。」

主体性を持ち考えると

「これを成功させたら出世できる。自分の目標は〇〇だから出世は大きな助けになる。では、出世のためにチャレンジしてみよう。」

これも同様に、自分の目標を思い出す。その目標に成果(出世)を関連付けてやる意義を見いだす。これで主体的な目標設定が可能。

うまくいかない場合も「今回のチャンスは生かせなかったが私は何も変わっていないということに気づくので、またのチャンスを狙って、同じように仕事をすれば良い。

このように、内発的な動機とは「自分ごとの目標を立てる」ことによって生まれます。

「自分ごとの目標」とは自分のなし得たい「将来の夢」への過程や、守ると決めた「信念」とをもとに考えて短期的な目標設定をする。

この内発的な動機付けは「表面的な利益」にとらわれず、自分自身の思いを深く掘り下げ、理解することで見つかります。思慮深く考えられるので、少しの不安な恐怖は問題となりません。

内発的な動機付けをすることは、主体性を持つ要素の1つ「自分自身の意思・判断」そのもの。

内発的な動機付けができれば、自分自身に責任を持てる

以上のように、内発的な動機付けをすれば、自分の意志で行動の決定ができます。

そして、主体性を持つもう一つの要素みずから責任を持って行動する態度や性質についても持ちやすくなる。

内発的な動機付けにより持った目標にも、他人がもたらす報酬はそのまま適用されます。例えば「信頼」や「出世」など。これらの報酬は素直に喜ぶことができます。

うまく行かず、他人から報酬をもらえないかもしれない。それでも自分の目標を最優先に考え、次のステップに心が向いている。そもそも、他人からの報酬によって突き動かされていない。

また、内発的な動機付けだと物事を掘り下げて考えるので、良いところ悪いところが明らかになっている。理解していることで恐怖は感じにくい。だから、恐怖を払うために他人を責めない

内発的な動機は、人を責めず、自分の行動に責任を持つ仕組みがある

ただし、主体性を持って行動しようとしても、難しい目標には負荷がかかる。

現実逃避して目の前の快楽(例えば酒・ゲーム)などに流されつづけては自分自身への責任感をもっているとは言えません

主体性を持つためには自己管理能力も重要になってきます。

小さなことでも主体性は生きてくる

会社のプロジェクトのように、大きなイベントは主体性を持つことが重要だとはわかる。

しかし、日常の小さなイベントまで主体性を持ったほうが良いのでしょうか?

例えば、友だちと外食をする計画を立てているとします。行きたいお店を決めるとき、主体性がないとこんな事態が考えられます。

「私はどこでも良いよ」「私もどこでも良いよ、行きたいところはないの?」「じゃあ、パスタにする?」「パスタか・・・」「・・・えっと、どこでも良いんだよ・・・」

(こんな会話限りではないが、)相手に配慮をしているようなこの会話。実は恐怖を未然に防ぐために積極的な行動をとっていないだけ。相手に問題の解決を求めた主体性のない行動。

行きたい店を一方的に相手に委ねる。または、自分の意思を押し通すことを嫌がられると恐れる。自分の態度をはっきりと示さない。しかし、これではお互いにストレスがかかります。

主体性のある会話パターンはこんな感じ。

「今日の気分はパスタだけれど、いろいろな経験をしてみたいから、あなたが行きたいレストランにしたいな。」

このように自分の気持ちを話す。そのうえで相手に決めてもらう理由を作れば、お互いに前向きな気持ちでお店選びを楽しめます。

また、「前回は私が選んだから、今回はあなたが決めて」のように公正性を示すだけでも良い。それだけで気持ちを話しやすい環境が作れます。

もし、相手がレストラン選びが苦手そうなら、「もしかして、お店を選ぶのは好きじゃない?」のように配慮するような声掛けを自ら行えば、今後の展開に動きが出ます。

相手を傷つけるかもしれない「リスク」を恐れては、何もできずにストレスを感じる。自ら提案することで、話しやすい安心できる環境をつくれます。

主体性を持つと、必ず自分自身で何かしらの行動をします。相手に責任を委ねず、自ら「したいこと」や「してあげたいこと」を考える。主体性は、日々の生活から活用できます。

おさらい

内発的な動機を持てば、主体性を持てる。

強い意志で責任感を持って行動をやりきる力になります。

行動の目的が「自分ごと」にならないようなら、自分の将来の夢や信念を思い出す。それをもとに考えると、行動の目的は「自分ごと」に変わります。

夢や信念が決まっていないなら、一度自分の気持ちを探ってみましょう。明確になっていないだけで、人それぞれの思いは必ず眠っています

子どもが将来の夢をかなえるために、親子で行う正しい目標設定

将来の夢や信念が見つかれば、主体性を持つ考え方は自然に出てきます。その方法をまとめた記事も作りました。こちらもご覧ください。

主体性を持つために読むページ

  1. 【このページ】主体性がないのは改善できる。たった1つの考え方が原因。
  2. 主体性を持つには「したいこと」を5つのステップで考える
  • この記事を書いた人

やくしじ

産業カウンセラー。個人向けの心理カウンセリングと、少年院のキャリアカウンセリングをしています。すべての行動には目的がある。熱意・不安・焦り・イライラなどの制御できない溢れ出す思いを全人的に受容し、自己理解を支援する。単発的な傾聴のニーズや、継続カウンセリングを通しての自己変容や目標達成を支援します。ご依頼はお問い合わせへご連絡ください。詳しいプロフィールはこちら

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