仕事で忙しいのに心理学検定に挑戦するだと……すばらしい!
心理学は本当に役に立つ。商売・職場・家庭・ご近所関係……心理学を知っていると人と関わる行動が改善するでしょう。
これまで夜はスマホアプリで遊ぶ時間だったかもしれませんが、新しい自分へのステップアップに張り切っちゃいませんか。
どうせなら目指すなら1級合格ですよね。
しかし自分は心理学など勉強したことがない……。
なにを・どれくらい・どのように勉強すればいいの?
それを知りたいですよね。
心理学検定1級を合格したいのなら、100時間勉強すればいい。
心理学検定は勉強のパターンが決まっているので、要点を押さえれば楽勝です。
100時間あれば確実な試験対策ができます。
目次
100時間勉強すれば、心理学検定1級に通る
ちなみに著者は心理学検定1級を所持しています。
受けたのは第10回心理学検定です。8領域を受験して7領域に合格しました。
追記:第11回心理学検定にて、特一級に合格しました。
勉強に要した時間は約100時間でした。
手探りで勉強を始めたため、始めは効率が悪いことをしていた気がします。
これじゃいけないと思い、効率的に勉強する手段はないかと必死で考える。
勉強のパターンが決まってきたら、知識の習得が早くなりました。
たくさん時間をかけたA領域はゆとりを持って合格(偏差値70以上の領域もあった)し、対策をしきれなかったB領域も3領域中2領域が合格となる。
初心者でも合格できるんだ!と感慨に浸りました。
今から心理学検定の勉強を始める人は、100時間かけてこの勉強法を繰り返します。
勉強が苦手な人でも合格できる勉強時間はどれくらいかな?と自分で検証して導きました。
心理学検定の勉強はいつから開始する?
100時間は半月の労働時間を超えるほど長い。
しかし試験対策期間を長くすれば時間の捻出はできます。
100時間の勉強時間の目安は、以下の表をご覧ください。
対策期間別、心理学検定に向けた勉強時間
勉強を開始したタイミング | 毎日おなじ時間に勉強する | 平日少なめ・土日多め | 土日のみ |
受験日 1カ月前スタート | 約 3時間半 | 平日 2時間・土日 8時間 | 約 13時間 |
受験日 2カ月前スタート | 約 2時間 | 平日 1時間・土日 4時間 | 約 7時間 |
受験日 3カ月前スタート | 約 1時間半 | 平日 30分・土日 3時間 | 約 4時間 |
受験日 6カ月前スタート | 約 40分 | 平日 15分・土日 1時間半 | 約 2時間 |
短期集中は効率が良さそうですが、疲れて集中力がなくなり覚えられないのは防ぎたいところですよね。
心理学検定 勉強対策の本と、その使い方
心理学検定の勉強で使用するテキストはこの4種類(5冊)で決まりです。
ステップ1:心理学ビジュアル百科
心理学ビジュアル百科で身につける力は「基礎力」です。
心理学検定には公式テキストが数種類あります。
しかし公式テキストは、「少しは心理学のことを知っているんだろ?」とばかりに、難しい知識に大して説明が足りません。
難しいテキストを理解するために、基礎の力は必須です。
心理学に楽しく親しみ、基本的な知識をつけようという重要な一冊なのです。
この本は絵や図表が全ページに盛り込まれています。文字情報と合わせてとても覚えやすい。
本書にある知識習得の目安ですが、重要なキーワードが左上に書いているので、そのキーワードを説明できるまで読み込めばいいです。
私みたいにマスキングテープでキーワードを隠せば、その言葉を自力で思い出す「再生テスト」ができます。
目標時間は20時間くらい。
目標時間まで読み込めたら、この本はいったんおしまいになります。
- はじめて心理学を勉強する→心理学ビジュアル百科
もっと詳しく知る
ステップ2:心理学検定基本キーワード改訂版
ステップ2〜ステップ4は、繰り返しをします。
心理学ビジュアル百科で基礎力が付いたので、基本キーワード改訂版を読み進められるレベルに達しているはず。
心理学の知識を体系的に学んでいき、すぐに思い出せる状態を作ります。
まず太字で強調されている基本キーワードをマーカーで隠す。
こういうマーカーを使う
一度見開きを読んだら、付箋を左のページに貼ります。
次に何日かあと2回目を読む際、色下敷きで隠しながらキーワードを思い出す「再生テスト」に取り組む。
すべてキーワードを答えられたら付箋をページ上部に移し「覚えた」ということにして次週は飛ばす。
付箋を上に移す理由ですが、勉強が進み余裕が生まれた場合もう一度再テストをしてみます。忘れていたら横に戻す。覚えていたら付箋をはぐ。
基本キーワードを一周読んだら、2度目を読む前に「ステップ3:心理学検定一問一答問題集」に進みます。
- まだ持っていないなら→心理学検定基本キーワード改訂版
ステップ3:心理学検定一問一答問題集
実際の検定問題のような、小難しい問題のスタートです。
自分の実力を確かめながら、更に強く記憶をしていく。
テスト形式の学習は、成果を感じやすいので楽しく学べると思います。
残念ながら初めてのテストでは「全然できなかった……」と嘆くことになるでしょう(予言)。
しかし全くわからない!という状態でも、ぜんぜん問題ないです。
私も2割くらいしかわからない科目もあったような。
わからないところを理解して効率的に学ぶ。そのために繰り返して学習するのですから。
解けた問題はチェックボックスに印をつけます。
3つチェックが入ればその問題は飛ばしていいですよ。
一周回ったら次は公式問題集に取り組みます。
- まだ持っていないなら→心理学検定 一問一答問題集[A領域編]
- はじめてB領域を攻略するなら→心理学検定 一問一答問題集[B領域編]
ステップ4:心理学検定公式問題集(過去問と模擬問題)
最後は公式問題集を用いて、本番さながらのテストに取り組みます。
問題を読み進めるスピードを早め、余裕を持って試験に望む準備をします。
問題を読んで別の紙やノートに答えを書きます。1領域が終わったら答え合わせをして解説を読みます。
すべて終わったら基本キーワードに戻って2周目に突入と言うわけです。
この問題集は4択から答えを選ぶ「再認テスト」になる。
再認テストは2周目の難易度が著しく低くなります。見たことがある項目から選び直すなんて非常に簡単ですもんね。
しかし公式問題集に掲載されている問題と解説には、他のテキストにはない要素がたくさん見られます。
問題に即答できたとしても、なぜその答えになったのか説明できるまで活用すればいい。
- まだ持っていないなら→心理学検定 公式問題集 2020年度
ステップ2〜4のサイクルは時間が許す限り何度も取り組んでください。
80時間もあれば、意味がわからない問題はほぼ無くなっているはず。
それくらい知識を習得できれば、合格圏内にいると自信を持ってください。
番外編 スマホで勉強できるのか
空き時間にスマホで勉強できたら最高ですが、今のところはやりにくいと思います。
まず心理学検定専用の勉強アプリはありません。
しいていえば臨床心理士試験対策のアプリはいくつかあります。
心理学検定と出題範囲が重なっているところは多いと思うので、いくらかは活用できるでしょうね。
ちなみに一問一答はB6サイズで比較的小さいので、カバンに入れて無理やり持ち歩きましょう 笑。
独学で学ぶことに不安を覚えたら
心理学検定の勉強は、ほぼ暗記です。
暗記は適切な勉強法を実行していれば、独学でも誰かに習ったとしても、差が出にくいとは思います。
試験対策が不安なら独学にプラスアルファの要素を足せばいい。
友だちと勉強会をする
友だちと検定対策をすれば、お互いに集中力が途切れず本番に挑める思います。
心理学検定を受験する人が周りにいなければ、心理学の魅力を説いて一緒に受けましょう 笑。
SNSとかで受験するつもりでいる人を募ってもいいかもしれませんね(ハードルは高いけれど、仲間が欲しい人は多いと思います。)
しっかり「合格のために努力をしたい」と考えている友だちとなら、良い同盟関係が作れる。
間違っても意欲のない人と組んで、足を引っ張られないように。
おさらい
心理学検定1級に合格するためには、100時間の確保が何よりも重要です。
時間確保ができれば、安定して合格できる。
100時間の確保が難しければ、試験対策の範囲を半分にして2級を目指せばいいと思います。
心理学はかなり応用力がある。
心理学は必ずあなたの役に立ちます。
これを気に勉強の習慣を身につけて、実りのある人生を楽しみましょう!
このページに関連すること
心理学検定の勉強に必要な書籍のまとめ
記事作成時、参考にした書籍・サイト
- 心理学検定(公式ページ)
- 心理学ビジュアル百科
- 心理学検定基本キーワード改訂版
- 心理学検定一問一答問題集[A領域編]、心理学検定一問一答問題集[B領域編]
- 心理学検定公式問題集