一途な男なんていないでしょ。思いやりがなくて無神経……揚げ句の果ては浮気!次の恋愛では誠実な男性に好かれたいな……
そもそも真面目で誠実な男性は、存在するのだろうか?
新しい恋、始めたいですよね。
しかし浮気されて傷ついた経験がある女性は、不誠実なつまらない男性ばかりだと思ってしまう。
誠実な男性はいないのでしょうか?
浮気というテーマで調べてみたら、男性の誠実さ事情がわかってきました。
目次
やはり男性は誠実じゃない?比較的”わずか”に男性は浮気をしやすい
性欲の強さは浮気の原因ではない
エッチなことに熱心な男性向けの、広範に及ぶサービス産業があるように、男性は女性へのセクシュアリティに対して素早い反応を見せます。
男性のほうがより多く性交渉をする機会を求めている、と一般的には思われていますよね。
実際のところ性欲の強さにおいて男女間での違いがあるのかは、僕にはわかりませんでした。
一方で異性との精神的な結びつきにおいて、男性は女性より性欲が重要な役割を果たしているという研究結果(2017年)があります。
もちろん性欲を重視するという傾向だけでは、浮気を促進していると考えるほどの根拠を示さないですよね。
浮気をしなくても性欲を解消する手段はいくらでもあるのですから。
しかしどうやら、
- 男はみんなスケベだ
- 男は浮気をする生き物だ
という一般論を生み出すくらいの影響力は、男性が性欲に促され、異性に近付こうとする傾向が生み出しているのでしょう。
それでも性欲の強弱が浮気の動機を生み出すわけではない、と僕は考えています。
男女の恋愛感には差がある
では実際のところ、男性は浮気を「必ず」する生き物なのでしょうか?
もちろんノーです。
「男性=浮気をする生き物」という計算式に当てはまらない人がいますから。
実際のところ浮気をした経験のない人よりも、浮気をした経験のある人は少ないと考えられます。
具体的には以下を見てみましょう。浮気経験の男女別割合についてインターネットを用いた調査が行われたようです。
- 男性26.6%
- 女性18.5%
という結果が出る。
浮気経験者の割合が判明 浮気は「ビョーキ」か「一度きりの過ち」なのか – ニュースサイトしらべぇ
信ぴょう性の高い調査方法ではありませんが、多少の目安にはなる。
つまり「男性が浮気をする生き物」という論理は、間違っているということが分かりますよね。浮気をした人はたったの四分の一です。
しかし目を引くのは、女性と比べて男性の方が高い浮気経験率だということでしょう。
この結果をみると男性のほうが浮気をしやすい性別というふうに考えられそうです。
なぜ男性は浮気をしがちなのでしょうか?ここでは理由を2つあげます。
- 恋人と友人の違いの認識差
- 熱しやすく冷めやすい性質
恋人と友人の違いの認識差
古いですが1970年の研究によると、女性は恋人に対する恋愛の感情と、友人に対する好意の感情を違うものとして捉える傾向があるようです。
一方で男性には区別がなく、恋愛感情とただの好意を混同しやすい。
結果として女友達に親密な感情を抱いてしまい、浮気に発展してしまう。
熱しやすく冷めやすい性質
こちらも少々古いですが1990年の研究を参考にすると、男性は恋愛関係が始まると急速に親愛感情が高まる傾向がある。
一方で女性は交際の経験を深めないと、なかなか親愛感情が高まらないようです。
女性の親愛感情が強くなったとき、既に男性は相手を思う気持ちが弱まっているかもしれない。
気持ちに温度差が生まれるので、相手にストレスを感じ、浮気に流される可能性が高まります。
参考資料:CiNii 論文 - 大学生における浮気観と浮気・被浮気経験との関連
以上2つ以外にも、性欲の影響なども1つの要因として考えられるでしょう。
つまり男が浮気しやすいという一般化された考えは、1つの傾向として、おおむね正しいと考えられます。
男が主導しがちな浮気。誠実な男性などいないのか……
浮気の確定は「ナイショのキス」から
どこからが浮気なの?とよく聞く疑問です。人によってどこからどこまでが浮気なのか、認識は大きく違ってくる。
大学生を対象にした調査によると、浮気だと思わせる影響力が高い要因は主に2つあるようです。
- 肉体の接触
- 秘密の行動
肉体の接触
スキンシップが親密性を増していくと、浮気だと判断する人が多いとわかりました。
例えば肩を触るくらいでは浮気だとは思われにくい。しかし手をつなぐと親密性が増すので浮気と認定される可能性が高まる。
キスをしたらほとんどの人が浮気と思うようです。
秘密の行動
恋人以外の異性と接したことを、恋人へ内緒にしていると、浮気だと認識される割合が高まりました。
例えば異性の部屋に訪問したことを、恋人に報告したときは浮気だと認識する人は少ない。
一方で訪問したことを内緒にされると、浮気だと感じる割合が大幅に増えました。
参考資料:CiNii 論文 - 大学生における浮気観と浮気・被浮気経験との関連
以上の情報を統合すると、内緒で肉体関係を持たれたら、ほぼ浮気と断定されるわけなんです。これが浮気を決める基礎因子ですね。
浮気は男が悪いってホント?
この基礎因子を踏まえて、男女の差について考えてみます。
浮気をしてしまった人に以下の質問をしてみました。
- 浮気の関係は、あなたと相手のどちらから持ちかけましたか?
- 男性:どちらともなく始まった、もしくは女性から誘われた
- 女性:男性から誘われた
というようにお互いの認識に違いが発生してしまったんです。女性は男性のせいにして、男性は女性のせいにした。つまり相手のせいにしている。
浮気関係にあるどちらかが客観的事実を語っていないわけです。偽りを話されているのなら相手を不誠実だと思うのでしょう。
しかし男性が「どちらともなく始まった」と言っているように、多くの浮気関係は言い出しっぺの判断がつきにくいのかもしれません。
男女でお互いに責任をなすりつけあっているように感じられますが、実際はどちらが悪いんでしょうか?
2012年の大学生を対象にした調査によると、
- 男性は「性的欲求を満たす」という浮気の理由が多数
- 女性は「相手から強引に誘われて」という理由がちらほら目立つ
CiNii 論文 - 青年期における恋愛と性行動に関する研究(3)- 大学生の浮気経験と浮気行動
このことから推測すると、断言はできませんが、男性が主導して浮気を促しているケースが多いのかもしれません。
浮気を止めようと思ったきっかけでも、男女の差はあるようです。
男性はとくに際立って目立つ理由は持ちませんが、女性は恋人に対しての罪悪感が一番の原因になっている。
つまり女性は肉体関係の有無に責任を感じやすいようですが、一部の男性はそれほど責任感を感じていないと考えられます。
まとめると男性のほうが浮気に対する心理的な障壁が低そうだと分かる。
男性は女性と比較して、浮気をしやすい性質だと考えられます。
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女性へ性交渉を目的として近づき、ゲームのように攻略することで楽しむ活動です。
恋人がいても・いなくても女遊びは成立する。
信じられないかもしれませんが、わざわざ浮気をし、恋人を裏切ることで優越感を覚える人がいます。
僕が過去に努めていた会社の先輩諸氏は、女遊びが上手なことを強さの象徴のように自慢しあっていました。
当時からそんな先輩たちを見て「愚かだなぁ」と感じる。
しかし僕にも「女遊びができる男は強い」といういびつな価値観が、成長過程で作り上げられていたんです。
そのため先輩が自慢をすると嫌な気持ちを感じました。
つまりヒエラルキー(序列を示すピラミッド型の図)の頂点に立ちたいと思って、女遊び自慢をしていたのでしょう。
それに感化された僕は「おまえは弱い存在だ」と言われたような気がして、歯がゆい思いをする。
知らないうちに人格の優劣を押し付けられていたと、後になって分かりました。
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仮想的有能感がマウンティングを生み出す
2010年から現代に入り女性蔑視のへ問題提起は、社会的なムーブメントとして動き始めています。
それでもしばらく一部の男性が恋人を裏切って遊ぶことを、隠れて自慢気に思う傾向は根絶しないでしょう。
その理由は空っぽのプライドが守られるからなんです。
自分自身の根底に確固とした自信がない人は、虚栄の力を身にまとおうとします。自分のハッタリを女遊びに求めているんですね。
あからさまな見栄っ張りの人はわかりやすいので、そんな男性には近づかなければいい。
しかし態度に表さずこっそりと人より上に立とうと画策する人。
つまり相手から何かを奪おうとするような、虚栄心の持ち主には気をつけなけばなりません。
心理学の用語で仮想的有能感という概念があります。
仮想的有能感を持つと、自分は優れていると思いたいがために、
- 根拠のない実力を誇示する
- 相手をおとしめる
などの行動で精神的に優位に立ちたがるのです。
精神的に優位に立つといっても、自分の主観で理解できればいいので、相手に知らせなくても仮想的有能感は成立します。
恋人以外の異性と関係を持ち、積極的に裏切ることによって、密かな攻撃衝動を果たそうとする。
仮想的有能感を持つ人には、ごく一部でしょうがそういった傾向を持つことがあります。
このことに関連して世間では、
全ての男性は浮気願望を持つ
という一般化された考えがあります。
実際はどうなのでしょうか?
大学生を対象にした2006年の調査では、
- 男性:26%
- 女性:17%
と少数ですが、男性の方が強い浮気願望を持つという結果が出ています。
(以上の調査は、対象者が大学生のみに偏り、人数が男女それぞれ30人前後と少ない。結果の信ぴょう性が低く、目安くらいにしかなりませんが)
仮想的有能感に基づくと、浮気願望はマウンティング行動(優位を示そうと相手を精神的に圧迫する行動)に近いと私は考えます。
またマウンティングではなくて、単純に性的欲求から浮気に興奮を期待するという状況も考えられるでしょう。
しかし「この女性と関係を持ったら彼女よりも気持ちよさそうだな」というように、人と人を比べて刺激の違いを感じられる人はなかなかいません。
何かしら自分勝手に妄想して興奮する要素を浮気相手に付加しているんです。
よく刺激的な恋という表現を使いますよね。
これは単純に文脈(浮気など)や趣向と一致した要素(バストサイズなど)などの環境資源に対して刺激が増える期待を感じているだけでしょう。
つまり純愛とは違った価値基準で燃え上がっているわけです。
相手を傷つけてまで浮気をしようとする人は、誠実とはいい難いと考えられる。
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まあこれらの人たちは少数派ですから、誠実な人は必ずいるでしょう。
それでは誠実な男性とは?
おさらい
実際のところ男性の方が浮気をしやすいという結論は出せそうです。
男性は性欲を満たすために女性へアプローチをするケースが多いのは確かで、浮気の経験率も男性の方が高い。
しかし経験率の男女差は少なく、またそもそも浮気をした人が少ないのですから、男性も女性も浮気をする存在だとは全く断定できません。
ところが男性は女性と比較すれば浮気に対して積極的なようです。
一部の男性は女遊びと称して自分の力を誇示しようとする。
それでも全体的には不誠実といい切れるような男性は少なく、普通の男性たちが多いことが分かりました。
せっかく恋愛をするなら、
誠実な男性を見つけたい。
次の記事で誠実な男性についての考察をご紹介します。