心理学検定にチャレンジし、仕事のキャリアアップにつなげたいのなら、2級・1級ではなく「特1級」を目指したい。心理学が自分のブランド力を向上させる。
しかし、心理学検定は(第10回試験までで)43,582人の累計受験者がいるのだが、特1級取得者は(2019年9月時点で)全国に1,210人しかいない。
特1級に合格するのは難関なのか?
そんなことはない。今まで難しい試験勉強なんてしたことのない人が、余裕を持って合格できた。熱意のあるあなたなら必ず合格できる。
少しの努力で「心理学といえば、あ・な・た!」と会社内でのブランドが確保できる「心理学検定 特1級」の難易度を解説。
心理学検定特一級の難易度を考察
第一級合格者の実例
私(やくしじ@approx44)は、前回(心理学検定第10回)の受験で、すでにA領域(1〜5)を全てと、6:神経・生理、8:産業・組織に合格しています。
そして第11回検定試験を2018年8月19日に受験しました。科目は7:統計・測定・評価、9:健康・福祉、10:犯罪・非行の3領域。
それから1カ月と数日が過ぎた2018年10月1日に試験結果が到着。
高まる期待と少しの不安を抑えながら封筒を開封してみると、受験した科目に「合格」の表示。ほっと胸をなでおろし、喜びに浸りました。
これで私も特1級だ!(まだ賞状は到着していないが・・・)
一息ついて偏差値に目を通してみると、
- 7:統計・測定・評価→偏差値64
- 9:健康・福祉→偏差値64
- 10:犯罪・非行→偏差値67
と、偏差値64なら上位8%、偏差値67なら上位5%の成績なので余裕の合格(かもしれません)。
上位5%の成績は、どれくらいの勉強時間で達成されたのか気になりませんか?
今回の勉強時間は合計50時間。1ヶ月の短期決戦でした。
私はもともと心理学検定1級を所持しているので基礎知識がある。だからここまで成績が伸びたと思います。
特に、健康・福祉、犯罪・非行に関しては受験の前から手応えがありました。50時間も勉強したのはダメ押しだったかなと思ってもいます。
前年度の検定試験で7科目の合格を100時間の勉強で達成しているので、合計150時間の勉強時間があれば心理学検定特1級は取得可能です。
しかも、私は心理学を勉強したことのない初学者でした。そして、資格試験勉強なんて7年前に日商簿記検定3級を取得した以来(2級には落ちました泣)。ちなみに四十路前のおっちゃんです。
この報告だけでも、特1級を獲得できる自信を持てたと思います!
心理学検定、合格率のしくみ
心理学検定合否判定の基準が、心理学検定公式問題集に紹介されています。
各項目の合否判定の基準は、約6割の正答率を目安としています。ただし、出題問題の難易度によって基準が変動する可能性があります。
心理学検定は、1領域ごと合格が決まる。例えば3領域を受験して2領域に合格、1領域は不合格というケースが考えられます。
第10回(2017年度)までは「受験者の6割が合格」の相対評価だったのに、第11回(2018年度)からは「約6割の正答率」の絶対評価に変わったようですね。
つまり、100点満点で60点取れれば合格ってことですね。1領域あたりの問題数20問中12問の正答が必要です。
私の主観ですが、この評価方法の変更により、心理学検定の難易度は高くなったのではないかと思います。
ただし、それでも対策をしっかりすれば、6割の正答率は心理学の初学者でも十分に達成可能なレベルです。
公式テキストの正答率8割で合格安全圏
私が第11回心理学学検定の試験対策で把握した、1つの領域に合格する大体の目安を紹介します。ポイントは3つ。
- 心理学検定公式問題集の問題に、すべて正答できる
- 心理学検定一問一答問題集の問題を、8割正答できる
- 心理学検定基本キーワード改訂版のキーワード(太字)が隠されていても、8割答えられる
この3つを達成すれば、各領域の合格はほぼ確実だと思います。各要素を解説。
心理学検定公式問題集の問題に、すべて正答できる
公式問題集は、A領域の1領域あたり50問・B領域の1領域あたり40問ずつ掲載されています。
理解度が低いうちにこの問題にチャレンジしても、全問正答は不可能。しかし、4択問題なので、何度も繰り返し取り組むうちに答えを覚えてしまう。そうしたら全て正答するのは簡単だと思います。
もし、この問題と同じものが出てきたら、絶対に答えられる状態にする。
心理学検定一問一答問題集の問題を、8割正答できる
一問一答問題集は、公式問題集とは違い4択ではありません。したがって答えは必ず覚える必要がある。
何度も反復して解き8割は間違えずに答えられるようにしておきます。各領域の最後に○×問題があるのでこれは100点を目指してくださいね。
心理学検定基本キーワード改訂版のキーワード(太字)が隠されていても、8割答えられる
基本キーワード改訂版は問題集ではありません。試験で出題される可能性が高いキーワードが太字で強調されているテキスト教材。
しかし、下の図のようにキーワードをマーカー消せば、穴埋めテストとして使えます。
この勉強方法も繰り返し実践して8割は答えられるようにしておきます。
以上、3つのポイントすべてが基準以上に達するまで繰り返して学習します。
一つの領域に集中せず、領域を循環させるように取り組むのがおすすめです。
「原理・研究法・歴史」基本キーワード→一問一答→問題集→「学習・認知・知覚」基本キーワード→一問一答→問題集→「発達・教育」・・・最初に戻る。のように。
この方法を取ると、勉強時間がきれいに配分され、受験領域すべてを均等にカバーできます。前提としてあらかじめ勉強時間を確保しておくことが必要ですが。
もちろん、得意領域・苦手領域がわかってきたら、時間配分を変えると効果的。
私は勉強時間の配分で失敗した経験があります。はじめて心理学検定を受験した際、8領域にチャレンジしたのですが、一領域不合格がありました。その領域はほとんど勉強できなかった。
はじめての試験で不安があり、明らかに勉強をしすぎた科目(偏差値70超え)があった。あらかじめ合格基準が予測できていれば、そこに当てる勉強時間を他の領域に当てられたのにと反省しました。
この項で話した内容は、あくまで著者の主観的な見解です。信憑性は証明できませんのでご参考の際はご注意ください。
参考:統計・測定・評価に気をつけろ!
心理学検定、試験本番のテストは公式テキストに掲載されていない問題がたくさん出てきます。それを今まで勉強した知識で推測して回答する必要があります。
しかし、(私の場合ですが)統計・測定・評価だけは推測が無理だった。初めて見る統計・測定手法をどんな計算方法で求めれば良いのか想像できない。ほぼ当てずっぽうで答えた問題が多かった。
まあ、それでも試験結果は合格だったので良かったが。しかも、当てずっぽうで答えた問題が多かったのに、成績は上位8%でした。
このことより統計・測定・評価の平均点はかなり低いと予想。いくら偏差値が高くても安心できません。6割取らなきゃ不合格なんですから。
もし余裕があったら、統計・測定・評価だけは、公式問題集以外の対策をしたほうが良い。
私はこの領域は全くの初心者。なので一番簡単そうなマンガでわかる統計学を2周くらい読んでみました。統計の基本的な計算方法や考え方がよくわかったので、試験問題でも応用ができました。
測定は・・・まったく公式テキストしか勉強していないので、かなり問題を落としたと思います。おすすめの教材もわかりません。評価は公式テキストだけで十分。
他の領域は公式テキストだけで十分対策ができるのでご安心くださいね。
統計の基礎を手っ取り早く学ぶ
おさらい
心理学検定特1級は、意欲があれば誰でも取得できます。
勉強の苦手な人や、忙しくて時間が取れない人でも最大5年かけて2領域ずつ合格していけばいい。勉強の仕方はわかっているし、あとはやるだけ。
心理学を学ぶと多くの気づきを得られます。誰かが困ったり・迷ったり・怒ったりしているとき、心理学の知識は誰かの支えになります。あなたが学ばなければ、みんな苦しんだままです。
心理学が自分の強みになれば、仕事にいきいきと取り組める。それが自信につながり新しいことにチャレンジする意欲になります。
自分のブランド力を高めるなら、特1級くらい取っちゃってください。楽勝ですよ!